まだアロマテラピーの学生だった頃、授業中にこんなことをやったことがありました。
それぞれの精油を人に置き換えたら、いったいどんなパーソナリティを思い浮かべるか。 たとえば、「ラベンダーの香りからイメージできる人ってどんな人?」っていう具合にです。 多くの人が「親切で穏やかな人」というイメージや「優しい人」というイメージをラベンダーについて抱いていました。 「じゃあ、イランイランは?」 「イランイランは原色の派手なプリントのワンピースを着た女性みたい!」と誰かが言えば、 「うん、私も、南国調のよく喋る女性って感じがする。」と別の誰かもうなづく。 「カモミールはどう?」 「カモミールは大人しい弱弱しい女性かしら?」と誰かが言えば、 「私はうるさい女性って感じがするわ」とまったく逆の意見が出たり・・・。 こんなことを、あらゆる精油をあげながらそれぞれの意見交換をしたのですが、一致する意見もあれば、まったく逆もあったりで、香りのイメージって、受け取る側の感性によって異なるものなんだなぁと興味深く感じたのを覚えています。 私は私なりの香りのイメージというものがあって、それをアロマオイルのブレンドの際に加味したりすることもあります。 たとえば、シャープで客観的な目を持った自分になりたい時はローズマリーとか、素直で穏やかな自分になりたい時はマンダリンみたいな感じで。 時折、精油を使って香水や香油を作る時に、この香りのイメージを使って創作します。 「洗練された大人の女性」というイメージの香りを身につけたい時は、ローズウッドやフランキンセンスがすぐに浮かんできますし、「官能的な大人の女性」的気分を盛り上げたい時なら、私は迷いなくジャスミンとサンダルウッド、コリアンダーなどを選びます。 香りの効果って本当にバカにできないというか、自分が抱くイメージの香りを使うことによって、そのイメージに自分を近づける力があるように思います。 だから私は、時々精油選びにつまった時、クライアントの方にこう聞くことがあります。 「どんな気分になりたいですか?」 それを聞くことによって、そのクライアントが求めているイメージ、なりたい自分、こうありたい気分というものが簡単にわかる場合もあるからです。 時には「なりたい自分」に焦点をあてて、精油選びをするのも楽しいものです。 是非みなさまも、自由な発想で、イメージをふくらませて遊んでみてください。 自分なりの香りに抱くイメージがわかれば、自分が元気になりたい時はそういうイメージのものを使って、自分に力を与えるという使い方もできるのです。 そしてこれまでの経験から見ても、それは潜在意識に働きかける効果が非常に高いように私は思います。
by aura-lagrace
| 2005-09-20 00:50
| アロマよまやま話
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